TAOYA秋保で過ごす、贅沢すぎるオールインクルーシブの夜(仙台旅行・中編)
- キオラ!ロトルア
- 6月15日
- 読了時間: 5分
仙台市内から車を走らせること、約30〜40分。
まだ15時前ですが、今日は早めにチェックインをする予定です。
というのも、今晩お世話になる『TAOYA秋保』は、近年人気のオールインクルーシブホテル。
これまで体験したことのない、大人の「お楽しみ」が詰まった場所のようです。
14:00、贅沢な誘惑の始まり
チェックインのために一歩ロビーへ足を踏み入れると、すでに多くの人で賑わっていました。
考えることは、みな同じのようです。
TAOYAでは14時から、ラウンジで美味しいスイーツやさまざまなドリンク(もちろんアルコールも)を自由にいただけます。
目玉は、目の前で仕上げてもらえる「貴婦人のモンブラン」。
幾重にも重ねられた繊細なマロンの糸が美しく、上品な甘みが口いっぱいに広がります。
数種類のスイーツをぺろりと平らげる母の横で、私は少し早めの「お疲れ様ビール」を。

オールインクルーシブはホテル側にとって料金のパッケージ化による効率的な運営ができるというメリットがあるそうです。
一方、宿泊者にとっては「追加料金」という現実的な数字を気にせず、シームレスにサービスを愉しめる良さがあります。
つい欲張ってしまいそうになる自分を律しなければ……
と思いつつ、この強力な誘惑を前に、私の自制心がどこまで持つかは怪しいところです。
ロトルアの湯、秋保の湯
夕食まではまだ時間があるので、まずは大浴場へ。
広々とした内湯と、開放的な露天風呂の2つがあり、旅の疲れがじわじわと解けていきます。

ふと、自分が暮らすニュージーランドの湯を思い出しました。
同じ火山帯の恵みであるロトルアの温泉は特有の硫黄臭がありますが、ここ秋保の湯は無色透明で、匂いもほとんどありません。
肌触りが滑らかで、湯上がり後もポカポカとした温もりが長持ちする。
そんなマイルドで優しいお湯でした。
……湯上がり、身体が軽くなったところで、吸い寄せられるように再び1階のラウンジへ。
乾いた喉に滑り込む、本日2杯目のビール。
お供には、生ハム、チーズ、プリン、プチケーキ。
「夕食前なのに」という微かな罪悪感は、生ハムの塩気とともにどこかへ消えていきました。
予期していた通り、誘惑にはあっけなく敗北です。

母の胃袋は永遠に不滅です
夕食は、和洋中バラエティ豊かな料理が圧倒的なスケールで並ぶバイキング形式。

ライブキッチンからは、鉄板でジューシーに焼かれる仙台名物の牛タンの香りが漂い、また、宮城県産の特産・大粒カキフライが揚げたてで鎮座しています。
焼き立てのアップルパイを配って回るスタッフの声も。
あれもこれもと目移りしてしまう、贅沢な心理戦の始まりです。
間違いなく豪華で、味も素晴らしい。
ただ、一皿食べ終えるたびに席を立ち、料理を取りに行くという往復が、どうにも落ち着かない自分に気づきます。
食事の時間くらいは、サービスを受けながらゆっくりと椅子に座っていたい。
それが自分の好みなんだな、と旅先で改めて実感させられました。
「お母さんはどう?」と隣を見ると、そんな私の心配をよそに、モリモリと食べています。

来年80歳を迎える母。
胃が元気でしっかり食べられる人は、自律神経のバランスが整いやすく、精神的にも前向きで活動的な傾向があるといいます。
まさに長寿の秘訣を体現しているような母の姿が、妙に頼もしく、嬉しく思える夜でした。
また一緒に旅に出ようね、心の中でそう語りかけながら、デザートまでしっかり完食です。
暖炉の炎と、デジタルデトックス
夕食後は、心地よいカフェのような雰囲気のライブラリーへ。
セルフサービスのコーヒーを片手に、他愛もないおしゃべりを楽しみます。

館内にはバーやカラオケ、卓球台などもありましたが、人気のカラオケルームはすでに満室。
日本での「やり残したこと」がひとつできてしまいましたが、それもまた次の旅への口実です。
部屋に戻ってもまだ少し目が冴えていたので、夜のロビーへ降りてみました。
そこには、パチパチと音を立てて揺れる暖炉の火。

その温もりに包まれながら、ワインを片手に語らう人たちの姿がありました。
もちろん、私もその輪に加わります。

ゆらゆらと揺れる炎を見つめていると、時間の流れが格段に遅くなる気がします。
日頃、スマホやパソコンのブルーライト、そして過剰な情報に晒されている私たちの脳。
座って火を眺めるだけで、身体が物理的にリラックスモードに切り替わることは科学的にも証明されているそうです。
極上の瞑想タイム……
のようですが、実際のところは、ただワインが心地よくまわって、ぼんやりしていただけかもしれません。
しっかり食べる旅の朝
TAOYAのベッドは口コミ通りの寝心地で、深く眠れました。

チェックインしてからというもの、スイーツ、ビール、豪華ディナー、そして夜のワイン。
ひたすら食べて飲んでを繰り返してきたはずなのに、朝になれば不思議とお腹が空いているものです。
朝食の主役は、好きな海の幸を好きなだけ乗せる「自分だけの海鮮丼」。
そして、目の前で焼くセルフクックスタイルの焼き魚。

普段の朝食は軽めに済ませるのに、旅先だとどうしてこんなに欲張りになってしまうのでしょう。
体重計の数字は、間違いなく大台に乗っているはず。
けれど、大浴場で見かけた体重計には、あえて目もくれませんでした。
見て見ぬ振り、これぞ旅の鉄則。
日常の「真面目な自分」はひとまずデリートし、朝からしっかりチャージするデザート。
さあ、これから向かうのは松島です。
そこでもきっと、美味しいものが私を待ち構えているはず。
望むところです。
(つづく)







コメント