海外移住後に向き合った親のケアという現実
- キオラ!ロトルア
- 5月12日
- 読了時間: 6分
更新日:5月31日
先週の日曜日は母の日でした。
ニュージーランドの母の日は、家族でブランチを楽しむのがポピュラーな過ごし方。
人気のカフェは、いつも以上に混みあいます。
去年の母の日は日本で過ごしていましたが、今年はNZにいるので何かプレゼントを送ることに。
日本はこれから気温が上がり体力的にキツくなります。
暑さに負けないよう、実家の母にはスタミナ源の『うなぎ』をチョイス。
届いたその日の夜に食べてくれたようで、綺麗に盛り付けた写真を送ってくれました。

うなぎは2枚乗っていますが、全部は食べきれなかったようです。
高齢の母の胃には少しパンチが強かったみたい。
それにしてもふっくらして美味しそう。
私もうなぎは食べたいけれど、NZのうなぎはちょっと巨大すぎて...

もう一人の母(夫の母)には何を贈ろうか...
義母が好んで食べるフルーツは『りんご』です。
病気を患って以降、外出してお花を見る機会が減ってしまったようなので、薔薇のブーケをかたちどったりんごのケーキをプレゼントしてみました。

見た目だけではなく味も良かったと、写真と共にメッセージを送ってくれました。
🔳 日本に住む親のケアをどうするか
義母の病気がわかってから、治療や入院、そして退院後は、通院や介護サービスなど、様々なケアが必要となりました。
ここ1年の間に3度の帰国。
これまで義母は大病をしたことがなく、入院も出産時以外はしたことがありません。
精神的に落ち込む義母を励ましながら様々な検査に付き添いました。

入院中は病院での食事が口に合わず、片道1時間ほどかかる病院へ差し入れを届ける日々。
退院後は食事を用意し、様々な薬を間違えずに飲んでもらうのが日課です。
義母は食べることが大好きなので、美味しく食べてもらえれば元気が出るかもしれない...
いつもと勝手がちがう慣れないキッチンを攻略し、朝昼晩の食事に精力を注ぎました。




夫の実家は地方の小さな町。
近所の高齢者は近くに住む息子や娘が世話をしていることが多いです。
私たちは遠距離となるため、すぐに駆けつけることはできません。
しかし、夫の姉妹がとても献身的にケアをしてくれています。
本当にありがたく、頼りになる存在です。
若い時は考えなくてもよかったことも、親が高齢になると現実問題として突きつけられます。
『海外に住んでいるから』というのは、果たすべき義務から逃れる理由にはなりません。
今後、義母だけではなく、義父も入院や介護が必要になったらどうするのか。
また、私の母に何かあれば、かけつけてできる限りのケアをしたい。
これまでの感謝の思いを母に返したい。
家族との関係は、どこにいても変わることはありません。
🔳 忙しくても体調は絶対に崩せない
毎年、日本に一時帰国する海外移住者は珍しくないと思います。
ただ、長期で何度も、となると話は別かもしれません。
帰国するには航空券などの旅費や日本での滞在費など経済的負担が重くのしかかります。

私の場合は、1回の日本滞在が短くて1か月、長いと2ヶ月にわたりました。
そのため出発前には入念に家を空ける準備をしなくてはなりません。
カーメン(ペットシッターさん)への連絡もその一つ。

毎日見回りに来てトラ(猫)に食事を与えてもらい、メールボックスのチェックなどを依頼します。
仕事はリモートで対応するのですが、帰国後は時間に追われるため出発前にできる限りのことはやっておく。
出発直前には車のバッテリーがあがらないようにコードを外しておきます。
これを忘れると、戻ってきた時にすぐ車が使えず非常に不便です。
服は毎回持っていくのは大変なので最小限を持参し、あとは現地調達。
必要なものは日本に着くなりユニクロで揃えます。
帰国時の住まいとなるのは夫の実家の離れ。
純和風づくりの木造住宅は、気密性が低いため冬はとても寒い...
油断すると風邪をひいてしまいそうですが、看病に来ている自分が体調を崩すわけにはいきません。

商売をしていた夫の両親は知り合いも多く、いまだに人がよく訪れます。
また、友人や親戚、娘夫婦、孫たちなど、私たちがいない間に義母をケアしてくれる人たち。
忙しい中、時間を作って遠方からきてくれる。
感謝の思いを何かしらの形で返したい。
食事の用意に力が入りました。
🔳 行き着くところ
親の介護は人それぞれ事情は異なりますし、大変と感じることも様々だと思います。
どれだけ頑張れば”正解”に行き着くのか。
義母が精神的に不安定になった時は、出口のない迷路に入ったようにも感じました。
無理をした夫は倒れてしまい、救急車で運ばれる事態に。
そんなこんなで、大変なことがありましたし、これからも苦しいときがあると思います。
では、辛くなったらどう乗り越えていけば良いのでしょうか。
家族のケアをする上でよく言われることは、
『自分でできることには限界があり、それを超えると世話をする方とされる方が共倒れになってしまう』
その通りだと実感しました。
実際、無理を重ねて悲劇のような結果になった事件をニュースで見かけます。
親のケアは、できることをしっかりやる。
しかし、遠く離れた場所で暮らしているため、それも限られます。
できないことは、私たち以外の家族や親類、協力してくれる第三者の人たちにお願いする。

体験した上で私はそう考えています。
🔳 まとめ
ニュージーランドに移住した当初は、ここから新しい人生が始まるような気がしていました。
しかし、人生は過去から伸びる線が続いていて、どこかではっきり区切られているわけではありません。
日本にいる家族や友人、地元の人たちなどとの人間関係も無くなるわけではありません。
親のケアをするようになったことで、遠く離れていながら身近に感じる人たちとのつながりと、そのありがたみを実感しています。
また、今回のことは自分がケアされる状態になった時にどうすべきかを真剣に考えるきっかけにもなりました。
50代になっても、いまだに親から教わることが多いです。
私のように、離れて暮らす親のケアを経験された方は数多くいらっしゃると思います。
ぜひお気軽にコメントをいただけると嬉しいです。







コメント