ニュージーランドの国民的パン「フォーゲルズ」で作る、お気に入りサンドイッチ
- キオラ!ロトルア
- 6月24日
- 読了時間: 4分
ニュージーランド(NZ)に住み始めてから、私がよく作るようになったもの。
それが、お気に入りのパンを使ったサンドイッチです。
そのパンの名前は「Vogel's(フォーゲルズ)」。

『V』から始まるのに「ヴォーゲルズ」と言わないのは、スイス出身の創業者アルフレッド・フォーゲル氏の名前に由来しているからだそうです。
今回は、私が好きなこのパンの魅力と、日々のサンドイッチ、そして「食べ慣れた味の記憶」についてお話しします。
一度食べたら虜になる「ザクザク・もちもち」食感
私が最初にこのパンを食べたのは、NZへ留学していたときのこと。
ホームステイ先の朝食で頂いたのですが、それまで日本で食べていた食パンとは明らかに違いました。
一番の違いは、何と言ってもその独特な食感と食べ応えです。
定番の「Original Mixed Grain」などの商品には、細かく砕いた大麦やライ麦、ひまわりの種などの穀物がこれでもかというほどギッシリ詰まっています。
トーストすると、外側は穀物の香ばしさでザクザク、中は水分をしっかり含んだ重みのあるもちもち食感に。
サイズは少し小さめなのですが、重量感があり、一度食べるとまたすぐに食べたくなるのです。
NZでフォーゲルズが発売されたのは、今からおよそ60年前。
創業以来、「自然体で健康的」という独自の製法を守り、化学的な添加物や保存料を一切使っていません。
穀物本来の栄養と旨味が活きているからこそ、健康志向が強いNZのライフスタイルに深く根付いています。
「薄切りじゃ物足りない」トースト用で作るサンドイッチ
現地の人(キウイ)たちは、このトーストしたフォーゲルズに、国民的発酵ペースト「マーマイト(Marmite)」を塗ったりします。

栄養満点な発酵食品なのは分かっているのですが……正直、私はあの独特な味が苦手です。
そんな私の楽しみ方は、やっぱり具沢山のサンドイッチ。
フォーゲルズにはサンドイッチ用の薄切り(Sandwichカット)も売られているのですが、あの独特の食感を味わうには薄切りだと少し物足りません。
そのため、私はあえて厚切りの「Toastカット」を使ってサンドイッチを作ります。
フォーゲルズで挟めば、どんな具材でも格段に美味しくなるのがすごいところ。
これまでにも、気分に合わせてたくさんの種類を作ってきました。









がっつりした揚げ物からシンプルな野菜まで、パンの力強い風味がしっかりと受け止めてくれます。
「食べ慣れた味」が呼び起こす、温かい記憶
今や私にとってもすっかり「NZの味」となったフォーゲルズ。
一時帰国する際に、わざわざ日本へ持ち帰ったこともあるほどです。
昔、NZのテレビCMで「海外に住むキウイが、実家から送られてきたフォーゲルズを食べて涙する」というホームシックをテーマにしたエモーショナルな演出がありました。
実際、海外旅行から帰ってきたキウイが何よりも先に食べたくなるのが、このパンなのだそうです。
理屈抜きで「あぁ、美味しいな」と感じる味――。
五感の中で最も記憶に直結しやすい「味覚や嗅覚」は、一口食べるだけで、過去の温かい記憶やリラックスした空間(実家の食卓や、大切な人との時間)を呼び起こしてくれます。
そう考えると、キウイにとってのフォーゲルズのように、「子供のときから食べていて、食べると無条件で幸せになれる私の故郷(秋田)の味」って何だろう?と思いを巡らせてみました。
真っ先に浮かんだのは、たけや製パンの「バナナボート」です。
発売はフォーゲルズよりもさらに古い70年前という、秋田県を代表する超ロングセラーのスイーツ。
全国的に有名な山崎製パンの「まるごとバナナ」の元祖とも言われている商品です。
見た目はよく似ていますが、しっとりとしたスポンジの食感、絶妙な生クリームの量と口当たりは、まさに唯一無二。
これはきっと、秋田で育った人にしか分からない感覚かもしれません。
浮気しても、結局戻ってしまう味
ニュージーランドの「フォーゲルズ」と、秋田の「バナナボート」。

国もジャンルも全く違いますが、どちらも私にとって「変わらず、舌と記憶に残り続ける大切な味」です。
スーパーに行けば毎日のように新しいパンや魅力的な専門店の商品が並んでいます。
たまに他の美味しそうなパンに浮気してしまいますが、結局は元さやに戻ってフォーゲルズを買うことに。
『浮気して、あなたの魅力、思い知る』
最後までお読みいただきありがとうございました。







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