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2020年にNZの最低賃金は$18.90へ


現在のニュージーランドの最低賃金は、17.70ドル/時間ですが、2020年4月1日以降、18.90ドルになる予定とのこと。


日本円に換算すると時給1360円($1=72円計算)。


日本の最低賃金(全国平均)は901円ですので、NZは日本より円ベースで51%も高い計算になります。


NZの最低賃金の引き上げは再来年も行われる予定で、実行されると2021年には20ドル(1440円)の大台に達します。


この賃金上昇は最近始まったことではなく、以下の通り2000年以降、毎年のように行われてきました。


<最低賃金の推移>

2000年 $7.55

2001年 $7.70

2002年 $8.00

2003年 $8.50

2004年 $9.00

2005年 $9.50

2006年 $10.25

2007年 $11.25

2008年 $12.00

2009年 $12.50

2010年 $12.75

2011年 $13.00

2012年 $13.50

2013年 $13.75

2014年 $14.25

2015年 $14.75

2016年 $15.25

2017年 $15.75

2018年 $16.50

2019年 $17.70(現在)

2020年 $18.90(4月1日以降)

2021年 $20.00(予定)


過去の賃金上昇割合を、日本(全国平均)とNZで比較してみます。


<2000年▶️2019年>

日本 659円▶️901円(1.36倍)

NZ $7.55▶️$17.70(2.34倍)


この20年で日本の最低賃金は1.3倍ほどしか上がっていない一方、NZは2倍以上に上昇しています。


賃金が引き上げられることは労働者にとってありがたいことのはずです。


ただ、労働賃金が上がれば価格に転嫁され物価も上がる傾向がありますので、喜んでばかりはいられません。


実際、旅行者向けのアトラクションや語学学校の授業料なども毎年のように値上げされています。


ニュージーランドの賃金や物価が上がり、日本にはあまり変化がない。


こうした状況が続くと、日本からNZへ旅行や留学に行くのを経済的な理由であきらめる、なんてことが増えてしまいかねません。


日本経済が何十年と続くデフレ状態から脱却できることを祈るばかりです。


参考情報:Stuff記事




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