エコバッグの次はエコ容器?NZのスーパーが始めたエコな挑戦!
スーパーマーケットのビニールのレジ袋。
世界中で削減の動きがありますが、ニュージーランドでも昨年、アーダーン首相がレジ袋の配布を禁止することを発表しました。
その後、大手スーパーで買い物をする際は皆、エコバッグを持参して買い物をするようになっています。
私もエコバッグはいくつか持っており、スーパー以外の場所で買い物するときもエコバッグを持参するのが習慣になりました。
レジ袋の削減は見事に成功しましたが、スーパーではなお多くのビニール製包装容器が使用されており課題は残ったまま。
そこで、スーパーは大胆な次の一手に打って出ました。
それが「BYO容器」。
BYOというのは(Bring Your Own)の略語で、お酒の持ち込みが許可されるレストランなどで見かけたりする言葉です。
友達とホームパーティーをする際にも、自分の飲み物だけはBYO(自分で持参して)ね!なんて使ったりします。
今回の取り組みで用いる「BYO容器」というのは、お客の家庭にあるタッパーのことです。
タッパーといっても、フタが外れてこぼれ出すといけません。
ですので、BYO容器は、容器内の水分を外に漏らさないような、しっかりと密閉できるものである必要があります。
言葉で説明するのはちょっと難しいので、私が使っている容器の写真を撮ってみました。
透明の容器を覆う青いフタには4方向から固定するツメがついています。
またフタにはゴムパッキンが埋め込まれてあり、4箇所のツメを固定すると水分が外へ漏れ出す心配はありません。
これをスーパーの惣菜・肉・魚の「計り売りコーナー」で使えるようになります。
お客が持参した容器を使えば、使い捨てのビニール包装を削減することが可能になるという思い切った取り組みなのですが、気になるのは衛生面です。
お客は綺麗に洗って乾かした容器を持参しますが、さらにスーパーの店員が液体消毒し、拭き取ってから食品を詰めるというオペレーションになります。
スーパーとしては手間がかかるものの、食品が包装によって汚染されないことを法律で義務付けられているため、この措置が必要になるのです。
なお、容器の重さはあらかじめ計量してから食品を入れるので、代金はあくまで内容量だけとなります。
この取り組みは昨日(6月10日)から大手スーパーマーケットのカウントダウンの一部の店舗(クライストチャーチとその近郊、オークランドのマウントイーデン、マウントロスキル)で試験的に導入されています。
そして、2ヶ月のテスト結果を受け、改善点を洗い出した後に全国へ拡大していくとのこと。
エコな取り組みではあるのですが、果たしてどのくらいの消費者が利用するのでしょうか。
私自身も実際に試してみないと感想が言えませんので、ロトルアのカウントダウンに導入されたら利用してみようと思います。
そして、スーパーが考えている次のエコ作戦はいったいどんなものなのか。
エコ先進国、ニュージーランドの取り組みはとても興味深いですね。