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人気のホビット村ロケ地ツアー!撮影秘話編パート2



ホビット村撮影ツアーにはピーク時で一日最大3000人もの観光客が押し寄せます。

もちろん、ニュージーランドで最も人気がある”農場”です。

え?農場じゃなくて映画のロケ地でしょ。

前回の記事でもご案内しましたが、ここはアレクサンダーさんの農場を映画の撮影に使っただけで、今でもこの周辺は農場なのです。

この農場がロードオブザリングの撮影に選ばれたのは、一帯に電線や道路がないという周辺環境も一因でした。

人工的なものがないということは携帯の電波も入りにくくなります。

ツアーの出発地点なる場所にある「シャイアズレスト」というカフェではWIFIが利用できるので、通信をしたいときはそちらを利用されると良いかもしれません。

ロードオブザリング(LOTR)の監督はもちろんピーター・ジャクソンです。

LOTRの60年前を描いた続編シリーズであるホビットも当然、ピーター・ジャクソンが監督を務めるものと誰もが思っていましたが、ジャクソン監督との交渉が決裂してしまいます。

その結果、ギレルモ・デル・トロが監督に決まりました。

かっぷくがよく、ヒゲを蓄えた姿はちょっとピーター・ジャクソンに似ている感じがします。

ただその後、資金や権利関係のトラブルによって製作スケジュールが遅れに遅れ、結局ギレルモ・デル・トロは降板となってしまったのです。

そうなると後任監督はあの人しかいませんね。ピーター・ジャクソンです。

しかし、それからもトラブルは続きました。

俳優たちのボイコットやジャクソン監督の入院、クライストチャーチでの大地震などです。

そんな困難を乗り越えてホビット三部作の『思いがけない冒険』はようやく撮影をスタートしたのです。

ジャクソン監督は小学生の頃から映画を自主制作していたことで知られる映画オタク。

そのこだわりの強さは普通ではありません。

LOTRには28種類の動物が”出演”していますが、その中には羊も含まれます。

アレクサンダーさんの農場では1万3千頭の羊を飼っているので、当然この中から出演した羊がいたのかと思いきや、全頭却下されてしまいました。

理由はニュージーランドっぽすぎるから。

ジャクソン監督は顔と手足が黒いサフォーク種の羊を映画会社に購入させたとのことでした。

LOTRの撮影後、セットはほとんとが撤収されましたが、続編のホビットシリーズ撮影が決まると、ホビットの穴は5個追加されて44個に増えました。

また、撮影終了後も永久に残すため現地の建築基準にのっとって作り直されたのです。

撮影にまつわるストーリーはまだ書き足りません。次回に続くとさせていただきます。


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