• キオラ!ロトルア

世界一!キウイバードの孵化場を見学できる「ハッチェリーの舞台裏ツアー」


ロトルアでNZの国鳥「キウイバード」を見学できる場所といえば、レインボースプリングス です。

園内にあるナショナル・キウイ・トラストという施設が、「ナショナル・キウイ・ハッチェリー・アオテアロア」として今月12日にリニューアルオープンしたので見学に行ってまいりました。


こちらがレインボースプリングスの入口です。園内で現在工事中の施設が完成すると入口がそちらに変わるそうです。


写真右の方が今回案内をしてくださった日本人スタッフのみすずさん。爽やかな笑顔が素敵です。

普段は系列のアグロドームでお仕事をされていらっしゃるそうです。

早速、13時スタートの「ハッチェリーの裏舞台ツアー」に参加させていただきました。


施設内に入る前にツアーの説明があります。後ろはオールブラックスのユニフォームを着た巨大なキウイのオブジェです。ちゃんとソックスやスパイクも履いています。

この日のツアー参加者は15人くらい。

参加者とガイドさんの間で、どちらからいらっしゃったのかと、今までにキウイバードを見たことがあるか、ガイドさんと簡単なやりとりなどがありました。

車で数十分の街から子供と訪れたという人や遠く海外からの旅行者もいらっしゃいました。


大きなKIWIという赤い看板が見えて来ます。いよいよリニューアルした施設内へと入っていきます。


こちらが新しくできたKiwi Burrowエリア。キウイの巣を模した作りになっており、

ここを見学するのに追加料金は必要ありません。入場者は誰でも見学できます。また写真撮影もOKです。


展示されているのはイタチの仲間であるオコジョやフクロギツネのポッサムなど、キウイの天敵となる動物たちです。

これらの天敵たちがキウイの卵を食べてしまったり、子供のキウイを襲うそうで、野生のキウイが大人になれる確率はわずか5%とのこと。

かつて1200万羽も生息していたキウイは現在、6万8千羽ほどにまで減少してしまい、保護活動を行わなければ、今後2世代で絶滅してしまう可能性があります。


遊んでいる感覚で犬がキウイに噛み付いてしまったら、それがキウイの致命傷になってしまうこともあります。

人間と家族のような関係を築いている猫や犬もキウイにとっては天敵なのです。


壁面には大きな電光パネルが設置されています。

タッチすると画面が様々な情報を映し出し、キウイのことを詳しく学べるようになっています。


こちらはクイズ形式で学習できるタッチパネルです。

動物の鳴き声を聞いて、「キウイ」と「天敵」どちらの鳴き声かを当てます。

キウイは「キィーウィー!」と鳴くことが名前の由来で、それらしく聞こえる声を選んだのですが、不正解。鳴き声の主は天敵のポッサムでした。

そのほかにも様々な動物(天敵)たちの鳴き声を体験的に学べますので、お越しの際は是非チャレンジしてみてください。

このあとは「ハッチェリー舞台裏ツアー」の部屋へと進みます。

残念ながらそちらは写真撮影が許可されておりませんので、その様子を画像でお見せすることができません。

実際にご覧になりたい方は是非ツアーにご参加ください。ツアー料金は$10/名(入場料が別途必要)ととてもリーズナブルです。

ハッチェリーとは「孵化場」の意味です。

NZの北島にある15の保護区から野生のキウイが産んだ卵を回収し、こちらの施設で人工的に孵化をさせます。

その数は年間130羽(NZ国内で行われている孵化数の約2/3を占めます)、累計で1850羽のキウイが誕生しており、世界で最も成功している孵化場となっています。

卵から孵化した後は、天敵に襲われても大丈夫なくらいの大きさ(体重1kg)まで育て、その後、野生に戻す、という活動をしております。

見学させていただいたのは孵化して間もないキウイの雛を育てている場所です。


上の写真ははキウイ保護を見学に先月末に立ち寄られた英国王室のハリー王子とメーガン妃です。

コハとティヘイという2羽の雛の名付け親となり健康診断をご覧になりました。

この時期(10月〜4月くらいまで)は繁殖期で、卵からかえった赤ちゃんキウイを見学できるチャンスがあります。

今回参加させていただいたツアーではラッキーなことに、雛の健康診断(白いプラスチックケースに入れて体重を計測する様子)を見ることができました。

舞台裏ツアー終了後は、自然に近い環境が作れらた展示室で、キウイたちが餌を探しながら自由に動きまわる様子を見学しました。

キウイは夜行性ですので、室内は暗くなっていますが、照明もあり真っ暗というわけではありません。

また通路や展示スペースもゆったりとってありとても見学しやすい施設です。


上の写真は「Kiwi Burrow Experience」エリアに展示されているキウイのはく製です。


巨大な卵の展示模型です。実はこの卵の中に入れるようになっています。


大きさをお伝えしたかったので、みすずさんに入っていただきました(笑)

卵の中に入ると照明の色が変わり、「キィーッウィーッ」と高音のキウイの鳴き声が聞こえてきます。


保護活動によって生息数が増えてきたブラウンキウイのはく製です。

一緒に展示されている卵の大きさに驚かされます。体重が2キロほどのキウイが400グラムの大きな卵を産みます。

体の大きさが似たニワトリの卵の重さがおよそ60グラムですから、キウイの卵がいかに大きいかがわかりますね。

メスは卵を産んだ後はオスにバトンタッチして、孵化するまでの2ヶ月間オスが卵を温め続けます。


写真はキウイの骨格です。退化していてわかりづらいのですが、よく見ると小指の先ほどの小さな羽がついています。

そして体重を支え、地面を踏みしめる足は、進化して大きくしっかりしているのがわかります。

鳥類は他の動物とは違い「飛ぶ」という特徴があるため、普通は骨の中は空洞で軽くなっています。

キウイも鳥類には分類されているものの、骨は人間のように髄で満たされています。

体の作りは鳥というよりはむしろ「哺乳類」で、まだ解明されていないことも多い謎めいた生き物なのです。


こちらは羽がマダラ模様になっている希少種のキウイです。

キウイは5種類おり、中には数百羽しか生息していない種もあります。


卵の成長過程をライトを照らしながら学ぶことができる装置です。

写真ではわかりにくいのですが、ライトをつけると黄身の大きさが徐々に大きくなっていきます。

キウイの卵は他の鳥の卵よりも黄身が大きく、その黄身の栄養のおかげで生まれたばかりの雛は数日何も食べなくても生存できるそうです。


モニター画面では、殻を破って孵化するキウイの映像を見ることができます。


キウイの保護活動は政府も支援しておりますが、十分とは言えないのが現状です。そのため寄付やスポンサーシップがとても重要とのこと。


出口へ向かう途中、透き通った池を悠々と泳ぐニジマスをパチリ。

このニジマスの虹が、"レインボー"スプリングスの名前の由来となっています。


写真は日本人スタッフのマリさん。お仕事中に突然写真撮影をリクエストしてしまいましたが、快く応じてくださいました。

レインボースプリングスにはマリさんとユリエさん、2人の日本人スタッフがいらっしゃいます。

何かわからないことがあれば、日本語で話すことができるので安心ですね。

リニューアルしたキウイの保護施設は、様々な工夫がなされており、より体験的にキウイのことを学べるようになっています。

動き回るキウイを見学するだけなら他にもあるかもしれませんが、その珍しい生態や危機に瀕している状況、実際の保護活動などを一度に見学できるのはNZでここだけです。

興味のある方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。


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