長期滞在予定の方にオススメする日本出発前にやっておくべきこと
留学やワーキングホリデーなど現地で長期滞在される予定の方から、出発前に日本でやっておくべきことを尋ねられることがあります。
その際、私がおすすめするのが「歯の治療」です。
歯が痛くなったり詰め物が外れてしまったりすれば歯医者に行かなければなりません。
日本ではコンビニに匹敵するほどの数の歯科医院があり、すぐに診てもらえる歯医者を探すのはそれほど難しくはありません。
また、費用も保険が適用になるので比較的安く治療することができます。
一方、ニュージーランドでは日本とだいぶ事情が異なります。
まず治療を受けるまでに時間がかなりかかります。
以前、奥歯の詰め物が取れてしまったので歯医者で治療を受けたのですが、予約が取れたのは2週間後でした。
2週間もの間、何かを食べるたびに奥歯に食べ物が詰まる気持ち悪さを感じ、食べ終わったらすぐに歯を磨かないと我慢できません。
そしてようやく迎えた治療の日。
治療方法を患者が選択できるのはにニュージーランドも同じです。
そこで、はずれてしまった銀の詰め物をビニール袋に入れて持って行って、「これと同じ様な素材で治療をしてほしい」と先生に頼んでみました。
すると先生から、
「ニュージーランドでやると数千ドル(10万円以上)は費用がかかってしまうわよ」
と驚きの返答。
私としては最もリーズナブルな方法で治療してほしいと頼んだつもりだったのに、、、
日本では安くて当たり前の治療でも海外では高額になるということを思い知らされました。
結局、NZで最も一般的に使われていて、費用も高くない「Composite」という素材を選び治療してもらいました。
高くない、とは言ってもこの治療で$210(約16,000円)もかかっているので、日本での治療費に比べればずっと高く感じます。
治療は歯科医の先生と助手の方、二人でしていただきました。
先生が助手へ治療している歯以外の歯(日本で治療していた箇所)について何か専門的な説明をしながら治療技術に感心している様子がうかがえます。
二人の会話から日本の歯科治療は先進的でしかも安い(保険がきくからですが)、ということを実感しました。
治療は約1時間ほどで終わり、継続して通う必要はなく1回で完了。
また治療後に受付へ行くとすぐに支払いができて待ち時間がありませんでした。
これらの点は日本よりもNZの方が良い点かなと感じます。
渡航前には海外旅行保険に加入されるかと思いますが、保障内容に歯の治療費は含まれていない場合が多く、そうした場合、現地での治療は実費になります。
私のように詰め物がとれてしまう程度ならともかく、虫歯のように継続的な治療を受ける場合は高額な治療費がかかってしまいかねません。
特に問題がなくてもしばらく歯医者に行っていない方は、出発前に検査だけでもしておき、必要であれば治療をしておくことをおすすめします。