top of page

男女格差が少ない国でNZが世界6位に


世界経済フォーラム(WEF)が発表した報告書によると、世界の男女格差は縮小しているものの、解消されるまでにはまだ100年を要するとのこと。


WEFが男女格差を測る観点としたのは以下の点です。


・政治的影響力

・経済利得

・健康

・教育


この中でも格差是正が遅い分野として指摘されているのが『政治的影響力』。


世界各国で大臣職についている女性の割合は21%と、男性に比べて格差が大きいままとなっています。


ニュージーランドの場合、女性閣僚は33%を占めており、そのトップとなるアーダーン首相も女性です。


次に注目なのが経済格差。


この分野も世界では格差が広がっており、背景には急速に成長しているIT(情報通信)分野で女性の担い手が少ないことが挙げられています。


さらに、作業の自動化が進むことで、今後、女性が仕事を失いやすい可能性が指摘されました。


ニュージーランドでも経済格差は社会問題となっています。


しかし、格差を引き起こしているのは、性別よりも資産の有無によるところが大きいようです。


また、NZの教育現場ではIT活用が進んでおり、女性のエンジニアを生み出す素地は十分にあります。


ここで男女格差が少ない国の世界ランキングTOP10をみてみましょう。


1位 アイスランド

2位 ノルウェー

3位 フィンランド

4位 スウェーデン

5位 ニカラグア

6位 ニュージーランド

7位 アイルランド

8位 スペイン

9位 ルワンダ

10位 ドイツ


アイスランドはなんと11年連続の1位。


上位に名を連ねた北欧諸国は政治的影響力、経済的参加度および機会で高いスコアを出しています。


ニュージーランドは堂々の6位。


世界で初めて女性に参政権が認められた国だけに、女性は積極的に政治に参加し、国会議員のうち女性が占める割合は実に4割に上ります。


職場においても女性が活躍しており、管理職の35%(データ元:国際労働比較2015)は女性が占めるほど。


ここでどうしても気になる国が日本。


男女格差ランキングで日本は121位(153カ国中)。


前年の110位から順位を下げ、下から数えた方が早いような状況です。


近隣の中国(106位)や韓国(108位)にも上を行かれ、過去最低の順位となってしまいました。


女性の国会議員や閣僚数が少ないこと(女性の国会議員割合10%)、労働参加や所得で男女差が大きい(女性の管理職割合12%)ことも評価に影響しているようです。


日本にも社会で活躍している女性はたくさんおられますが、全体的に見れば、世界に遅れをとっていることは否めません。


一方、ニュージーランドは『世界トップクラスの女性活躍社会』と言っても過言ではないかもしれません。



情報元:BBC News 男女格差解消には100年必要 日本は過去最低



bottom of page