ヘネシーズが「アイリッシュパブグローブ賞」にノミネート!
Tutanekai Stにあるアイリッシュパブ「ヘネシーズ」が2018年アイリッシュパブグローブ賞(アジア・アフリカ・中東・太平洋地域)の最終選考に残ったとロトルアの地元紙デイリーポストが伝えています。
この賞では、世界中にあるアイリッシュパブの中から、料理やサービスの質だけではなく、アイルランド文化や価値観を伝えること、マーケティング手法等で秀でた店舗を表彰しています。

アイルランド人がニュージーランドに多く住むようになった背景には、ある歴史的出来事が関係しています。
それは19世紀半ばにアイルランドで起きた大飢饉です。
主要食物のジャガイモが疫病で枯死してしまったことにより食糧難に陥ったアイルランドでは、およそ80〜100万人の死者が出たと言われています。
生き残りを迫られたアイルランド人たちは、座して死を待つのではなく国を出る決断をします。
多くはアメリカやカナダ、さらに南のオセアニアを目指し、その数は計200万人を超えていたと考えられています。
ニュージーランドへも数多くのアイルランド人が移住し、その後アイルランド系ニュージーランド人はこの国の社会、政治経済、文化に多くの影響を及ぼしました。
彼らの中で活躍している(した)人々のほんの一例をあげるだけでも錚々たる面々が名を連ねます。
(俳優)ラッセル・クロウ、サム・ニール
(歌手)ヘイリー・ウェステンラ
(首相)ヘレン・クラーク、ジム・ボルジャー
(経済)トッド兄弟
(ラグビー)ジョン・カーワン、クリスチャン・カレン
アイルランド人は「早口で話好き」と言われますが、ニュージーランド人の特徴とよく似ています。人々の日常生活(言葉)の面でも少なからず影響を及ぼしているのかもしれませんね。
さて、話を戻します。
アイリッシュパブグローブ賞でロトルアのヘネシーズはベストバーパーソンとベストエンターテイメント体験の2部門でノミネートされています。
アイルランドにルーツをもつ人々は全世界で7,000万人とも言われ、今回の賞には25,000以上のパブ・レストランが応募しました。
ゆえに最終候補にノミネートされるだけでも栄誉なことなのですが、ここまできたらぜひ受賞してもらいたいものです。
2018年10月9日にアイルランドで授賞式がおこなれる予定です。結果はその時にまたブログで報告したいと思います。