キオラ!ロトルア

2020年1月17日

コミュニティグループが世界的ブランドへ!注文殺到のNZ社会的企業

イギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃の間に誕生したアーチー君。

滞在していたカナダの寒い風から守ってくれているのはニュージーランド製のビーニー。

このニット帽は昨年、ご夫妻がNZを訪問した際に、あるニュージーランド企業がプレゼントしたものです。

その会社の名前は『Make Give Live(以下MGL)』

ビーニーをかぶった可愛らしいアーチー君がご夫妻のインスタにポストされてから話題となり、MGLはいきなり世界的な知名度を得ることとなりました。

MGL(作る・与える・生きる)という独特の社名はどういう理由でつけられたのでしょうか。

MGLは既存の利益追及型企業ではありません。

目指しているのは社会貢献で、その形態も『コミュニティグループ』と説明した方がしっくりきます。

商品となるニットの帽子は、全てMGLが主催する編み物グループによる手作りです。

MGLに入った注文分だけを作り、商品を一つ販売するごとに、NZ国内の困っている人々へ一つ寄付をするとのこと。

コミュニティのメンバー同士がなじみやすくなるように、一つのグループは12名以下の少人数で構成され、毎週または隔週、おしゃべりしながら編み物を楽しみます。

仲間同士は2番目の家族と呼べる関係でそれぞれが支えあい、それによってストレスが軽減されたり、コミュニティとのつながりや役割を持つことで、セラピー効果もあるそうです。

気の合う仲間たちと好きな編み物をしながら誰かの役に立てる。

MGLのニット帽には人の温かさが込められているような気がします。

参考サイト:Make Give Live